2001/08
さくら組園児保護者 辻本 様
テレビは白黒だった。足が4本ついていた。画面が映るまで時間がかかった。チャンネルは手で回した。チャンネルの奪い合いをするとチャンネルが取れた。故障しても叩けば直った。日立キドカラーの飛行船が空を飛んでいた。
冷蔵庫にはカギがついていた。ドアはひとつだった。魚や野菜は毎日トラックで売りに来た。大好きなおやつはソーセージだった。ジュースは粉末、自分で作った。プリンやシャーベットも自分で作った。スイカはお風呂で冷やしてお風呂で食べた。
洗濯機はゴムローラーの間を通して脱水した。洗濯板も使っていた。桃太郎の話を聞くと洗濯板を思い浮かべた。当時、洗剤に金、銀、パールが入っていたらしい。
電話は呼び出しと言ってとなりの家に借りていた。銭湯が楽しかった。お年玉に100円札をもらうと嬉しかった。
暗くなるまで遊んでいると誘拐魔が現れた。火遊びするとおねしょした。夜に笛を吹くとヘビが出た。夜更かしするとお化けが出た。ぜいたくを言うと戦争の話をよく聞かされた。
大人はみんな偉かった。お父さんが子供のころの本当の話でした。
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