2005/12 さくら組園児保護者 大塚 様
*** 母が残してくれた一言 ***
私の母は短気で男勝りの女性でした。でも母としての優しさもたくさんありました。
そんな母が私たちに「後悔と踵はいつも後だ」とよく言っていました。
その理由は母が一番最初の子供(長女)を八歳の時に亡くしたからでした。
昔のことで現在のように医療品もなかったのでしょう。子供が赤痢にかかってしまい、高熱を出しました。
医者からは「どんなことがあっても氷を絶やすな」といわれ、母も寝ずの看病をしたそうです。二日目の朝、熱が少し下がったころ、疲れが出てきた母を見かねた姑さんが交替してくれ、母も三時間くらい寝たようです。ところが起きてみると姑さんも疲れて子供のそばで寝てしまっていました。母はあわてて子供の氷枕を触ってみるとまるでお湯よう、額は熱くて触れないくらいの高熱だったそうです。
それから数時間後、子供は息を引き取りました。
このとき母は、あの時自分が寝ないで看病していればよかったと深く後悔したそうです。
毎年お盆と彼岸が来るといつも話していました。その母も昨年七月に九十二歳でこの世を去りました。
私はこの「後悔するな」の言葉を母の遺言として生涯守っていきたいと思っています。
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