薫藤園の楽しい暮らし1

薫藤園 平成28年夏~秋

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防災の日に寄せて

薫藤園災害救助協力会会長 川野辺 武久

薫藤園災害救助協力会会長 川野辺 武久

仲秋の候、地域の皆様薫藤園の皆様には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
薫藤園災害救助協力会は、今年発足24年になります。訓練を地道に重ねて災害が発生した緊急時には地域と薫藤園は一体化して相互協力の下に万全の対策を講じたいと思います。また、秀安地域自主防災組織は、薫藤園交流ホールを緊急避難所として指定させていただいており、心よりお礼申し上げます。

さて、9月1日は防災の日です。
災害は来ないと思う方が非常に多いと思いますが、私の知る限りでは、過去二百数十年内に関東地方の災害は数件ありましたが、当地に於いても、昭和二十二年九月のキャサリーン台風が来襲し大洪水による人命、家屋、耕地など甚大な被害が今に語り伝えられております。関東大震災から九十三年が経ちました。何時、地震などが来るか分かりません。
当防災協力会は万が一の際に、高齢者の救出訓練や起震車による地震体験、消火訓練、煙体験、放水訓練、車椅子誘導、ストレッチャー誘導など実体験による訓練を重ねてきました。有事の際には、日頃の訓練を発揮出来るよう今後も定期的な避難訓練、避難誘導を実施してまいりたいと存じます。

結びに、薫藤園は「地域とともに」をスローガンに掲げ地域密着の運営、地域に根差した地域の福祉施設です。これからも利用者の健康と安全を守り心豊かに明るく健やかな生活が送れますよう心から祈念申し上げます。

 

夏祭り ~ 地域の皆様に感謝 ~

副施設長 吉永一男

私が副施設長に就任して初めての一大イベントの一つである夏祭りが開催されました。
地元の羽生よさこいの皆様の踊りと気っ風の良い掛け声のもと夏祭りが始まりました。これまでのスタッフ側から開催側の立場で臨んだ薫藤園夏祭りは、ご協力して頂いたボランティアや来て頂いたご家族の方が気になり、楽しんで頂けているだろうか、また来年も来てご協力頂けるだろうかという気持ちで、各会場に足を運びました。
会場に行くと、その心配は吹き飛び、何処の会場に行っても笑い声が聞こえ、笑顔でご利用者と共に過ごす家族とボランティアがいらっしゃいました。この瞬間ほっと胸を撫で下ろすことができました。
薫藤園はこうした地元の方々のご協力があって施設運営が出来るのだという思いを強く持ちました。

副施設長という、職責の重大さに戸惑ってはおりますが、ご家族をはじめ、地域の皆様におかれましては、温かいご支援とご協力いただけますようお願い致します。

 

夏の思い出

ユニットリーダー 川上介護士

今日は職員の皆さんが忙しそうだ。そうか、今日は夏祭りの日だったっけ。
交流ホールに連れてきてもらったけど、中はとてもあつーい。でも上手な踊りが見られて、だんだんワクワクしてきたな。なんだか、いい匂いもしてきたし、よーし、何を食べようか?
ボランティアの方に車椅子を押してもらいながら、焼きそばや綿あめ、スイカにジュース、美味しい物をたくさん食べて、もう、お腹いっぱいになってきちゃったぁ・・・
そろそろ終わりの時間かな。御神輿も見て、皆で一緒に踊って、あぁ楽しい一日だったなぁ。また来年が楽しみだ。職員さん、ボランティアの皆さん、ご苦労様でした。

というように、入居者の皆さんに思っていただけていれば、とても嬉しく思います。
職員、ボランティアの方々、入居者の皆さん、皆で作り上げ、皆で楽しめる、薫藤園らしい夏祭りだったのではないでしょうか。

夏祭り 夏祭り

夏祭り 夏祭り

 

園庭おにぎり食事会

特養 下林介護士

初夏を感じる気持ちの良い空の下、園庭で咲き誇る鮮やかな花々を眺めながらお食事会が開かれました。
手作りのお弁当が届くまで園の周りをお散歩。水を張った田んぼが陽光で輝いているのをご覧になったS様は「羽生の人は仕事が早いからもう綺麗に田植えされている」と笑みを浮かべておられました。
いよいよお待ちかねのお食事会!お弁当が配られると「美味しそうだね」と地元のお米で作られたおにぎりをひとくち、「うまい!やっぱり外で食べるのはいいねぇ」と話されておりました。皆様の笑顔がたくさん見られ、楽しいお食事会になりました。

 

駄菓子バイキング

高橋管理栄養士

5月27日に駄菓子バイキングを行いました。
昔懐かしい駄菓子を出来るだけたくさん集めて、可愛く飾り付けをして、まるで駄菓子屋さんに来たような雰囲気を再現してみました。
利用者の方々には、可愛いカゴを用意して、その中に好きなお菓子を三種類選んで頂きました。
「懐かしいお菓子がたくさんあるねぇ」「これもおいしそう、あっちにも美味しそうなお菓子があるよ。」と、選びきれなくて立ち止まる利用者の方々がたくさんいらっしゃいました。
また、ドリンクコーナーには色々な飲み物を用意して選んで頂きました。
テーブルを囲んで、自分で選んだお菓子を食べながら会話もはずみ、楽しいおやつタイムを過ごされていました。

 

おやつバイキング(ポテト)

入山調理師

園内にて収穫したジャガイモをメインにふかしイモやフライドポテト、フルーツポンチ、ゼリーなどの沢山のおやつを用意して「おやつバイキング」を催しました
ご利用者があれもこれもと色々なおやつを頼まれて楽しい時間を過ごせたようです^^
中でも「イモは大好きだよ~」と云う声があちこちで聞こえて来るだけあり、ふかしイモは大人気で大きなイモを二つ三つと召し上がっていらっしゃるご利用者様もおられてとても好評でした。

 

薫藤園の楽しい暮らし2

薫藤園 平成28年夏~秋

そば打ち体験・試食

川邉職員

昔から地粉を使い、多くの人々が経験して作ったそば、昔取った杵柄で手つきも、手際の良い利用者も沢山います。手を使うことは老化予防に最適です。
毎月、特養・ユニット・デイサービスと順番に開催し、利用者さんとこね、伸ばし、切って三時のおやつとして食べています。今日のそばは美味かったと皆さまが喜んでくれています。

 

七夕さま

特養 田中介護士

五節句の一つである七夕祭り「天の川を見たことがありますか?」とお尋ねすると、ひとりの利用者様が「私が小さいころ見たよ」と笑顔でお話して下さいました。羽生市内でも昔は空気がきれいだったので天の川が見られたようです。笹の葉に短冊が飾られた中で、皆様の願い事がお一人おひとり叶いますように、ご利用者様と一緒に「七夕さま」「七夕踊り」を踊り楽しみました。皆様のお願い事がどうぞ叶いますように・・・。

 

藍染め教室

川邉職員

藍染め教室は3カ月に1回程度、開催し作品を作ります。本年度の一回目は教材にハンカチ、二回目は手提げを作りました。
染める前に、利用者様と輪ゴム、割り箸、大豆等を使い模様を作り、藍の液に浸けます。液に三分間浸け、1分空気に触れさせ、もう1度液に三分間浸けます。染色が落ちないよう、酢につけ、乾かして出来上がりです。利用者様にお渡しすると、笑顔の中に満足感が感じられ、作品を孫や家族にプレゼントするのだと嬉しそうにお話ししております。
二つのレクレーションを通して、利用者様が「まだまだ自分に出来る!」と自信を持つ様子が感じられます。これからも長く続けて行きたいと思います。

 

楽しい外出

特養 佐藤介護士

イオン外出・紫陽花見学
天候に恵まれ、ご利用者様10名の方々と誠和福祉高等学校実習生3名の生徒さんも参加されました。騎西の紫陽花ロードを見学し、お花をバックに記念撮影。
イオンモール羽生では、これからの季節にぴったりのお洋服を購入し、昼食は皆様それぞれ好みのものを選び目の前に運ばれるとちょっぴりお顔が綻び美味しそうに召し上がっている姿がとても印象的でした。車内での会話もはずみ、充実した一日を過ごされました。

 

ユニット 海澤介護士

6月13日あいにくの雨でしたが、館林のアピタに買い物に出かけました。
店内では、職員が付き添い、洋服など皆様欲しい物を買うことができ大変嬉しそうでした。昼食は、それぞれお寿司やラーメンなどを召し上がられ、皆様「おいしい」と喜ばれていました。その後、館林のゆるキャラ「ポンちゃん」と記念写真をとりました。帰りの車の中では、皆様「楽しかった」や「また行きたいね」など、笑顔で話されていました。

 

ユニット 大橋介護士

ユニット 西棟外出
6月27日、ご利用者様三名とご家族様と一緒に古代蓮の里へと行ってきました。古代蓮の里は、蓮の花を中心とした公園です。
まだ少し早かったせいか、蓮の花はちらほらと咲いていましたが、太陽の光を浴びて輝いていました。皆様も笑顔いっぱいで輝いていました。蓮の花の周りを散歩し、展望室にあがり「田んぼアート」を見学しました。「田んぼアート」とは、田んぼをキャンパスに見立て、色の異なる稲を絵の具の代わりに巨大な絵をかきます。今年はドラゴンクエストでした。
昼食は、和食レストランでお好きな物を召し上がり「おいしいね」「おいしいね」ととても喜んでおりました。久しぶりに外の空気に触れ、太陽の光を浴びて、家族の方ともご一緒に楽しい時間を過ごされておりました。
私たち職員も楽しい時を共有することが出来て、とても楽しい一日でした。

薫藤園の楽しい暮らし3

薫藤園 平成28年夏~秋

農園クラブ

特養 佐々木職員

毎日暑い日が続く今日このごろ、恒例のグリーンカーテンを今年は目で楽しめるアサガオとゴーヤを植えました。
楽しみを隠しきれない表情で「水をいっぱいあげなきゃね」と挙手されるご利用者様もいらっしゃいました。大きなアサガオの花が咲くと「キレイだね」と喜ばれ、心が癒される暮らしの中に、ゴーヤジュースで健康な身体づくり。ゴーヤパワーで皆様元気に過ごされております。

 

お誕生会

特養 大塚(洋)介護士

5月の誕生会は、六名の誕生者様が中心となり、手作りジャンケン棒を使って勝った方にはお楽しみプレゼントを差し上げる「ジャンケン大会」を行いました。「ジャンケンポーン!」との掛け声に、手を高く挙げ「勝った!×2」と喜ばれる方や、両手を上げてジャンケンをされている方もいらっしゃいました。会場は盛り上がり、誕生者の方はプレゼントが増え皆様に大好評、笑顔あふれる誕生会となりました。

特養 藤城介護士

7月の誕生日会では「カレー・すき焼きじゃんけん」を行いました。このゲームは、料理に必要な具材を上げて頂き2チームに分かれてジャンケンをして料理を完成させるゲームです。皆様に必要な具材を尋ねると、お料理をされていた頃を思い出し、答えて下さいました。材料のカードが増えていく度に歓声が上がり、見事カレーチームの勝利!大きな拍手とともに「今日のお夕飯はなにかしら…?」と盛り上がり、楽しいお誕生日会でした。

 

ボランティアの皆様

藤井看護師

踊り&音楽祭
4月、6月と交流ホールにて数々の楽器を使用し演奏を聴いたり、踊りを観たりと大変楽しませて頂きました。
子供の頃又は若い時の唄を思いだして一緒に歌ったり、踊りの経験のある方もいて自然と手を動かして自分も踊っているようでした。
皆様、とても良い笑顔を見せてくれました。
このような時は皆様いきいきとして普段では見られない真剣な姿がみられました。

 

ご利用者様作品

ご家族様の堀越様にご指導いただきふわふわ色えんぴつ画を作成し、出来栄えに皆様満足されていました!

ご利用者様作品

短歌

小磯和歌子
リオ五輪メダル輝くアスリート 東京五輪の夢は広がる
夏祭り赤きタスキの踊りの輪 弾む鈴の音花笠音頭
朝露に光る芝生のそちこちに うすむらさきのネジリ草咲く

大和田モト江
孫子二人と矢切の渡しへ行った日を 思い出しては写真に見入る

 

身近なウォッチング⑲

羽生市文化財保護審議委員 元薫藤園災害協力会会長 問仁田 勝

勝利の神として愛された須影愛宕神社

ku1609_8-1須影公民館の西側に小高い丘がある。その頂きに「愛宕山大権現」の石宮を祀る祠があり、その石宮には宝暦5年(1755)に建立されたと刻まれている。
『新編武蔵風土記稿』の「須影村」の項に、「八幡社 村の鎮守なり、慶安二年八月二十四日、社領十九石五斗餘を賜ふ、別當蓮華寺 新義眞言宗、京都智積院末、月光山清淨院と號す、開山長義寛永七年九月廿一日示寂、本尊は不動なり、諏訪社 愛宕社 阿弥陀堂 八幡の本地仏なり 鐘楼 寶永三年正月鋳造の鐘なり」とあり、この中の愛宕社がこの愛宕神社のことである。

砂山の愛宕神社同様、この愛宕神社も火伏せの神となっている。
この神社は、旧須影中学校に隣接しているところから、中学生、特に運動部員から愛された神社であった。
愛宕神社が「火伏せの神」であるとともに、神仏集合時代には勝軍地蔵を本地仏として祀っていたことから、「武神」いわゆる「勝利の神」としても崇拝されていた。越後の直江兼続の兜の「愛」はここから来ているという。
運動部の中でも野球部においては、試合の前には、必ず、ここに祈願をして試合に臨んだという。
旧須影中学校の跡地も、現在は須影運動公園となり、須影地区の体育祭が開催されるとともに、ソフトボール、少年野球、グランドゴルフ等の大会等に広く使われている。旧須影中学校運動部のように、愛宕神に祈願し、大会に臨んではいかがでしょうか。

かつて、このあたりは旧利根川が流れていたことがあり、その名残としての砂丘が砂山の地から南羽生駅あたりにかけてつながっていた。この愛宕神社の丘もその一部であった。
須影小礒家文書に、「当領須影村菩提寺之義ハ足利天下之頃ハ上藤井村源長寺旦那与申伝へあり」とあり、また、慶長6年(1601)に羽生藩から出された文書「桑原・佐伯・天野連署状」にも、「須影郷会下山の内に古来源長寺の末寺である浄慶寺と号す寺があるが近年中絶状態である」とある。
古老の話によると、この愛宕神社のあたりが会下山(えげやま)と言われていたという。
この会下山には、かつては藤井の源長寺の末寺であった浄慶寺があったが、中絶状態となり、やがて廃寺となった。そして江戸時代中期となり、その跡地に愛宕神社が建立されたと思える。

また、この愛宕神社に隣接した地に、須影競馬場があった。
神社の南側、須影保育園の西側に位置する地で、競馬場といっても、松林の中や麦畑の中を走る小規模なもので、地域住民が楽しむ草競馬であった。開催日には、露店が立ち並び、戦後のすさんだ世の中に活気を与えるなど、村人にとっては楽しいひと時であった。砂山や須影の人達が馬に乗っていたというように、通常は農業をしている村人が騎手であった。馬もきっと、競走馬として専門に育てられたものではなく、農耕馬を一時 的に競走馬として活用していたのではなかろうか。

人々は、愛宕神社の武神、いわゆる勝利の神に祈願し幸運を託して馬券を買ったのかもしれない。
この競馬場も、昭和23年7月の競馬法の施行により、競馬場を管理することができるのは国及び都道府県のみとされ、民間経営が禁じられたことにより廃止となった。懐かしい思い出の施設であった。
須影愛宕神社は、旧須影中学校の運動部員並びに競馬愛好家に愛された神社であったのである。