最良の介護サービスを目指します

みずほの里 平成27年秋~28年夏

みずほの里21周年を迎えて

社会福法人さきたま会理事長 竹下成子 

みずほの里を囲む稲田の早苗が日に日に生長してその緑の色を深めています。晴れた空の一角から現れた白鷺が一羽二羽と青田に降り立つのも美しい光景です。

利用者の皆様は毎年7月初旬、恒例の地域のお祭り「てんのう様」を今から楽しみにしておられます。てんのう様を担ぐおみこしはみずほの里にも来てくださいます。みこしを担ぐ威勢のよい掛け声と姿に、地域の若者の元気を分けて頂くのはなんと幸せなことでしょう。
地域の皆様の人情と深い自然に恵まれた平永の地に、みずほの里のみなさまの穏やかな、そして心豊かな幸せな生活が成り立っております。

みずほの里

みずほの里は平成7年4月に創設されました。
以来21年間、当社会福祉法人さきたま会は

  • 心豊かに明るく健やかに高齢者に寄り添う暮らし
  • 長生きをして本当に良かったと思える暮らしを
  • 地域の皆様と共に

を運営の指針として、職員一同力を合わせて具現に努めているところです。
お陰様で地域の皆様や家族会の皆様の深いご理解とご支援、加須市のご指導により、恙なく21年が経過いたしました。今日に至るまで一切の事故も無く、大病もありません。たくさんの面会の方、ボランティアの皆様がご来訪くださり、園内に笑い声の絶えない生活をさせていただいております。関係の皆様に心から感謝申し上げます。

誰もが平等に与えられた人生の道のりはおよそ90年です。生まれたばかりの赤ちゃんは1年間でお座り、はいはい、つかまり立ち、そして一人歩きができるようになります。初めて一人歩きができた時の子供の得意と家族の喜びははかりしれません。
やがて人生の春秋は過ぎ行きます。高齢になって、あるとき昨日までできた動き、たとえば階段の登り降りがつらくなったり、さらに一人で立ってトイレまで歩くことが困難になったりなど、次第に自分の身辺のことが自分の力でできなくなっていくと認識したとき、大きな不安やあせり、寂しさに襲われることでしょう。そしてやむを得ず人の手を借りるこれからの人生を覚悟するのです。
介護サービスを提供する私たちの使命は、何より他人の手を必要とするに到ったその高齢者の辛い無念な心情を深く理解することと確信致します。

11108051高齢者福祉の分野に15年前から介護保険制度が導入されました。高齢者の急激な増加にともない、従来の福祉財源では限界がきて、社会全体で高齢者を支えるシステムが構築された結果の保険導入という理由が語られています。
その結果、介護の分野には社会福祉法人ではない一般企業やさまざま機関や団体の参入が相次いでいます。しかしながら、みずほの里では創立以来、福祉的見地に立った運営指針を変えておりません。

例えば日頃の生活の中で次のように心がけております。

  • 利用者の皆様が心豊かに過ごしているかどうか
  • 入浴、食事、排泄、着脱、看護、リハビリなど、日常生活を行う際に高齢者に最も必要なのは気配りやきめの細かい配慮、親切な心に基づくていねいな言葉かけや働きかけです。また、日常の暮らしの中で利用者が安心して弱音を吐いたり相談できる、くつろいだ雰囲気こそが求められているという認識のもとで介護が行われているか
  • 医療機関と提携した緊急時に対応できる安心の暮らしが保障されているか
  • 買い物や趣味活動(書道、園芸、俳句、短歌、貼り絵、細工など)、季節ごとの行事、地域の生徒・児童さんやボランティアさんとの交流、地域防災訓練、ご家族との交流などの生き甲斐援助が行き届いているか

などです。

介護保険の規格に則り

  • 11108054明るく堅牢な立派な建物を作る。
  • 最新の介護機器をそろえる。
  • 基準どおりの介護人員配置。

これらはよい介護を行う上でもちろん不可欠な基本要件です。しかし個性も既往歴も異なるお一人おひとりの利用者様の満足をいただく介護の内容や質は、これを規格化したり点数化したりできるものではありません。さらには点数や規格にとらわれて利用者の個人の尊厳が軽視され、緊急性や柔軟性が欠如することもあってはならないことです。

社会福祉法人みずほの里では、これからも福祉精神を貫いた運営を目指したいと存じます。最良の介護・利用者がもっとも必要としている介護サービスを追求して参る所存です。

ご利用者の皆様お一人おひとりが 「長生きをして本当に良かったよ」 と思って頂ける事が私のもっとも喜びとするところです。

地域の皆様には今後ともご利用者の皆様の実り豊かな暮らしが継続できますよう、みずほの里の運営につきまして深いご理解と暖かいご支援ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。