わしのみや保育園・わしのみや第二保育園

8月の暮らし

朝顔に つるべ取られて もらい水 (加賀千代女)

梅雨が明け、今年も本格的な夏がやってきました。農園には見上げるほどの大きな向日葵が力強く咲き、その足元には太くたくましい茎と青々とした葉がしっかりと根を張っています。保育園の庭ではニイニイゼミが元気に鳴き出し、まるで「暑さに負けないでね」と子どもたちを励ましてくれているようです。
今年の夏は例年以上に厳しい暑さで、毎日のように気温が40度近くまで上がる日が続いています。そんな中でも、子どもたちは「保育園だいすき!」「おともだちに会いたい!」と、変わらぬ笑顔で元気に登園してくれています。特に今年は、本園の園庭でプール遊びができるようになり、分園までの移動が不要になったことで、暑さの中での負担も大きく軽減されました。水に親しみながら思い切り体を動かす中で、たくさんの笑顔があふれています。

8月の園生活では、暑さに負けない健康な体づくりをめざし、打ち水や葦簾(よしず)、日陰づくりなど環境にも配慮しながら、快適に過ごせる工夫を凝らしてまいります。水遊びや木陰での虫取り、のびのびとした戸外遊びを通して、子どもたちの夏の感性を育んでいきたいと思います。

一方で、小学生や中高生、大学生は夏休み。ご家庭でもお出かけや帰省の予定があることと思います。今月も例年通り、自由登園制とさせていただきます。ご家庭ならではの夏の体験を大切に、子どもたちの心に残る思い出をたくさん作っていただけたらと思います。

健康管理について

  • 感染症予防
    新型コロナウイルスは現在も一部地域で感染が増加しています。うがいや手洗い、手指消毒など、基本的な対策を日常的に習慣づけてまいります。
  • 熱中症予防
    この厳しい暑さの中、子どもたちを熱中症から守るため、登園時の健康観察やこまめな水分補給、帽子着用、十分な休息を徹底していきます。
  • 食中毒予防
    高温多湿の環境では食べ物の傷みが早く、細菌やカビの繁殖も活発になります。ご家庭でも調理後すぐの摂取、冷蔵管理などにご注意いただき、必要に応じて園で主食をご用意することも可能です。

乳児部の暮らし

つくし組は毎日沐浴を行います。たんぽぽ・すみれ組では、温水による清拭で肌を清潔に保ちます。木陰に敷いた茣蓙(ござ)の上で、裸足でのんびりと過ごす時間を楽しみ、千代女の俳句「朝顔に つるべ取られて もらい水」のような、静かで穏やかなひとときを大切にします。

プール・水遊び

光化学スモッグ注意報や気温・水温の条件によっては中止となる日もありますが、可能な限り毎日水遊びを楽しみます。さくら組ではすでにバタ足やだるま浮きに挑戦する子も出てきました。ビーチボール、浮き輪、色石拾い、バーくぐりなどの遊びを通して、水の中での感覚を自然に身につけていきます。
プールの水質管理は毎日責任者が検査を行い、週二回を目安に全水交換。塩素濃度の測定、常時潅水による浄化を行っています。水遊び前後にはシャワー・体操を行い、けがや感染予防にも配慮しています。

自然観察会(8月6日 水曜日)

さくら組は羽生市のさいたま水族館を訪れ、館内の生き物観察に加えて、水辺の植物や希少な食虫植物「ムジナモ」の自生地も見学予定です。暑さに気を付けながら、夏ならではの自然体験を楽しみます。

園庭での活動

  • せみ取り
    園の周囲には大きな欅が茂り、ニイニイゼミやアブラゼミの鳴き声が響きます。網を持って挑戦する子どもたちの姿が園庭にあふれる季節です。
  • 読み聞かせ
    毎日実施。お昼寝の前や目覚めの時間、緑陰に茣蓙を敷いた空間での読み聞かせは、子どもたちの感性や想像力を育てます。昔話や創作童話、民話など、多様な物語にふれていきます。

暑さの厳しい今夏ですが、自然の中で過ごす時間、仲間とともに遊ぶ喜び、さまざまな学びを通して、子どもたちの心と体がさらに大きく育つ夏となりますよう、園とご家庭が力を合わせて見守ってまいりましょう。

さくら組さんが育てたアサガオ