先月の暮らしから – わしのみや保育園

わしのみや保育園 先月の暮らしから(9月)

ぶどう狩り

さくら組のお友だちが、秋の実りを味わう体験として、近所の「大久ぶどう園」さんへぶどう狩りに出かけました。
広々とした畑に入ると、頭上には大きなぶどうの房がたくさん実っており、子どもたちは「わあ、すごい!」「こんなにいっぱい!」と目を輝かせていました。
最初にぶどう園の方から、ぶどうの育ち方や収穫の仕方について、やさしくていねいに説明を受けました。子どもたちは真剣な表情で話を聞き、ハサミの持ち方や切るときの注意をしっかり覚えようと頷いていました。
その後はいよいよ収穫体験。一人ひとりがハサミを手に、大きく実ったぶどうの房を慎重に切り取りました。「とれたよ!」「見て見て、こんなに大きい!」と嬉しそうに見せ合いながら、誇らしげな笑顔を見せていました。
収穫したばかりのぶどうは、その場でみんなで頂きました。口に入れた瞬間「甘い!」「おいしい!」と歓声があがり、自然の恵みを味わう幸せに満ちたひと時となりました。
外の風に吹かれながら、友だちと一緒に味わう旬の味覚は格別で、子どもたちの会話も弾みます。「おうちの人にも食べさせたいな」「また来たいね」との声も聞かれました。
今回の体験を通して、食べ物がどのように実るのかを知り、自然と季節を身近に感じることができました。実際に自分の手で収穫し味わう経験は、子どもたちの心に強く残ったことでしょう。楽しく学びながら、秋を存分に味わった素晴らしい一日となりました。

敬老の日の訪問

さくら組のお友だちが、地域交流の一環として、特別養護老人ホーム「みずほの里」(加須市)と「薫藤園」(羽生市)へ敬老訪問に出かけました。
到着すると所長さんをはじめ、多くの職員の方々に温かく迎えていただき、ホールにはすでに大勢のお年寄りの皆さんが笑顔で待っていてくださいました。「ようこそ」「楽しみにしていたよ」と声をかけていただき、子どもたちも少し緊張しながらもうれしそうな表情を見せていました。
最初に子どもたちから、長寿をお祝いする言葉をお伝えすると、大きな拍手がわき起こりました。その後は、お年寄りの皆さんと一緒に秋の歌を歌ったり、手遊びを楽しんだりしました。歌声がホールいっぱいに広がり、自然と手拍子が起こる場面もありました。中には涙ぐみながら喜んでくださる方もいて、子どもたちの元気な声と姿が、大きな励ましになったことを感じました。
交流の最後には、子どもたちが心を込めて書いた「健康を願うメッセージ」を記した記念品をお渡ししました。受け取ったお年寄りの方々は「ありがとう」「大事にするね」と笑顔で応えてくださり、子どもたちも誇らしげな様子でした。
今回の敬老訪問は、子どもたちにとっても大切な経験となりました。世代を越えてふれあい、感謝の気持ちを伝えることで、相手を思いやる心や地域のつながりの大切さを学ぶことができました。温かさに包まれた素晴らしいひと時となり、心に残る行事となりました。

体験学習

鷲宮西中学校鷲宮中学校から、希望した生徒さんたちが保育園に体験学習に来てくれました。
最初は少し緊張した様子も見られましたが、子どもたちの元気な「おにいさん!」「おねえさん!」という声に迎えられると、すぐに打ち解けて笑顔いっぱいの雰囲気になりました。園児たちはいつもと違うお兄さん・お姉さんの登場に大喜びで、遊びや活動の中で一緒に楽しい時間を過ごしました。
中には「将来は保育士になりたい」という夢を語ってくれる生徒もいて、子どもたちとの関わり方に一生懸命取り組んでいました。保育士ではなかなか気づけないような新鮮な目線で子どもに接してくれる場面もあり、その姿に職員も学ばされることが多くありました。子どもたちの目線に合わせて話しかけたり、優しく手をとって遊んだりする姿はとても頼もしく、子どもたちも安心して心を開いていました。
数日間の体験を終える頃には、「もっと遊びたい」「帰らないで」と寂しがる園児の姿も見られました。それだけ子どもたちにとって中学生のお兄さん・お姉さんの存在が大きなものになった証だと思います。生徒さんたちがこの体験を通して保育の仕事に関心を持ち、将来保育士として園に戻ってきてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
今回の体験学習を通じて、園児にとっては憧れの存在との出会いとなり、中学生にとっては地域の小さな子どもたちとふれあう貴重な学びの場となりました。今後も地域の中学校との交流を大切にし、子どもたちの成長と学びにつなげていきたいと思います。

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