歌碑(寧日)に刻まれた短歌

薫藤園ご利用者・ご家族、職員の俳句・短歌作品です。(順不同・敬称略)

歌碑(寧日)に刻まれた短歌

暮るるまで深田に稲を刈りし女
 宵を安けく男の子を産めり

岡村政子

特養に齢を重ねて三十年
 介護士職は私の天職

野村節子

寧日のホームの暮らし窓辺には
 山茱萸四温の陽をふり雫す

小嶋敏子

楽しませ春のうららを面会の
 老母と娘の背に日の斑は揺るる

竹下成子

新米を炊いて供えて仏壇に
 両手合わせて今年も感謝す

島村静江

甚平の孫に寄り添う寝付くまで
 嬉しさあふれ夏蒲団蹴る

古山清美

穏やかなホームの暮らし栗ご飯
 おいしかったと母は笑顔で

須賀久子

穏やかな夫との暮らし気づくなり
 病を得たる幸せもある

上原洋子

噛み合わぬ笑顔に語れる高齢者
 伝えたきこと探る楽しさ

赤木リサ

思春期の孫よ何をか悩むらむ
 どうぞ婆には遠慮なく言え

若林百合子

悲しくて猫を撫でてる妹に
 寄り添いている吾は姉なり

高橋美智子

老い父が日々を育てし夏野菜
 彩り豊けし家族の食卓

大塚洋子