薫藤園の暮らしから2 – 令和4年秋冬~5年春 敬老会・そば打ち・習字・月見

敬老会

戦後間もないころ、兵庫県の山あいの『野間谷村』で、長い間社会に貢献されたお年寄りに敬意を表すとともに、その人生経験や知識を村づくりに生かす…そういう目的で『としよりの日』が制定されたそうです。日付は農閑期の9月15日に定められました。

当時のその村の村長は、夏の暑さが和らぐこの時期と、奈良時代の元正天皇が9月に『養老の滝(岐阜県)』を行幸されたことにちなんで9月15日に決めたそうです。
その高い志が兵庫県全域に、そして全国に広がったことを受けて昭和40年に国民の祝日『敬老の日』が9月15日に制定されたのです。

これってスゴイことだと思いませんか?
伝統や習慣から生まれた祝日ではなくて、ひとりの村長や小さな村の人々の純粋な思い、そしてお年寄りへの感謝の気持ちが国全体を動かしたのです!

薫藤園も敬老の日に敬老会が開催されました。残念ながらコロナ禍のため来賓方々お呼び出来なく規模を縮小して開催しました。
お祝いのご利用者は敬老着を着て会に参加され、竹下理事長より記念品をいただき、その後祝い膳が振る舞われました。

ご長寿のご利用者の方々

日本では当該年度中に百歳に到達する者(海外在留邦人及び永住している在日外国人を含む)に対して内閣総理大臣から「百歳を迎えられた方々の長寿を祝い、かつ、多年にわたり社会の発展に寄与してこられたことに感謝するとともに、ひろく国民が高齢者の福祉についての関心と理解を深める」という目的のもと、老人の日(9月15日)に、祝状と記念品として銀杯が贈呈されています。

そば打ち

そば打ち教室は、皆さん楽しみにしているイベントです。手打ちのそばを自分で伸ばして切って、やはり麺は、手で打った方が味わい深いと言われており、少々手間がかかっても、美味しさを追求するとなると、自分で麺を打つ価値があります。特にそばはそば粉の挽き立て、麺の打ち立て、茹で立てが最高に美味しいものです。

 

習字教室

習字教室は昔、習っていた時を想起して頂けます。また「もっと綺麗な字を書きたい・上手くなりたい」「周囲から褒められたい」など意欲が自然と湧いてきます。
ご自身が納得いくまで、書を楽しんで頂けます。書いたものは施設内に展示します。 展示された物を何度も見て確認するご利用者もおり、次の書への意欲を掻き立ててくれます。


 

お月見

月を眺めて、お団子を食べる。今の日本ではそんなイメージが浸透している中秋の名月だが、もとは中国の風習。
ちょうど秋の真ん中となる。またその頃は一年を通して最も月が美しい時期であるとされたことから、平安時代の貴族たちは、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む歌会を開いて楽しんだそうです。

 

クリスマス会

普段あまり身体を動かさないという利用者様でも、クリスマス会という特別な空間を通じて、楽しく身体を動かすことができます。
なお身体を動かすレクを行う場合は、利用者様一人ひとりの身体能力に配慮することが重要です。
クリスマス会を行うことで「もうクリスマスシーズンなんだ」「もうすぐ年末だ」といった、季節について考えるきっかけにもなります。
特に入居型の施設の場合、利用者様は年間を通して室内にいることが多く、季節を感じる機会があまりありませんので大切な行事となっております。