薫藤園の暮らしから4 – 令和2年秋冬~3年春 誕生会・施設内研修・他

従来型 誕生会


新型コロナウィルスの影響で、外出やボランティア訪問が自粛となりました。利用者様にとって楽しんでいただけるものは何かと、毎月の誕生会の担当者が趣向を凝らした出し物を考え射的、玉入れ、靴飛ばし(スリッパ)など子供のころやっていたものや、風船おはじき、二人羽織、手作りパフェなど、誕生者の方々も一緒に参加して頂きました。
コロナ禍の中、今後も少しでも笑って楽しんでいただけるよう参加する誕生会を企画していきたいと思います。

従来型 海澤副主任 

ユニット型 誕生会



毎月行われる誕生会は、三棟合同の誕生会や各棟での誕生会を行いました。
ボール投げ・ゲーム・紙芝居・職員による紙芝居・カラオケなどを行い、11月には昔踊りを教えていたという利用者様中心となり炭鉱節を輪になり踊り楽しみました。又手作りのロールケーキを作った時は、「買ってきた味とは違い美味しいね」と笑顔で召し上がり喜ばれていました。皆様元気でいつまでも長生きして下さい。

ユニット型 大塚看護師

施設内研修

入浴事故防止研修



利用者様にとって楽しみである入浴を安心して入浴して頂く為に、実際に職員がストレッチャーに乗り、気が付いたことを話し合いました。
勉強会を通して新しい気付きもありとても有意義な時間となりました。利用者様にとって入浴が楽しい時間になるよう細心の注意をはらい事故のないようにこれからも職員ひとりひとりの「目配り・気配り・心配り」を大事にしたいと思います。

従来型 増田介護士

嘔吐処理研修



現在コロナウイルスまん延により感染防止を第一に考え、嘔吐処理勉強会を実施しました。
嘔吐物の処理方法や手順、予防着・手袋の脱ぎ方や順番などを確認し、もし感染症が発生しても拡大させないよう職員一同気を引き締めて取り組み、利用者様が安心して過ごして頂けるように取り組んでいきたいです。

従来型 藤城介護士 

嘔吐処理研修

全職員が的確に行動できるように二日間に分けて嘔吐処理の勉強会を行いました。
日頃より感染対策をしっかりと行い、いざという時には感染を広げないよう職員協力して対応していきたいと思います。

ユニット型 大塚介護主任 

身近なウォッチング32

厄除けの神様八坂神社

羽生市文化財保護審議委員 元薫藤園災害協力会会長 間仁田 勝 

国道122号西側の大字須影の地に須影八坂神社がある。
須影八坂神社の本社は「祇園」の名で知られている京都市東山区祇園町に鎮座する八坂神社で、祭神は素素戔嗚尊(すさのうのみこと)である。
疫病を起こすのは神の怒りで、その怒りを鎮めるために、その神を祀った。

平安時代初期の貞観年間、京に、咳逆病(流行性感冒)が蔓延し、大納言源定(みなもとのさだむ)をはじめとして、多くの人達が亡くなった。
朝廷は、貞観5年(863)、厄病を鎮めるため、御霊会を開催し、厄病退散の祭りを行うとともに、貞観18年(876)、僧円如は厄病鎮魂の神である牛頭天王(ごずてんのう)を播磨国広峯(姫路市)から山城国愛宕郡八坂郷(京都市)に遷宮し、祇園牛頭天王社を創建した。
牛頭天王は、もとはインドの祇園精舎の守護神で、日本では、厄病をあやつる神、転じて厄病除けの神様として祀られた。
爾来、厄病鎮魂のための祭りも天王社の祭礼として伝わっていった。
祇園牛頭天王社は、厄病除けの神様として、厄病除けの祭りとともに、全国に分祀されていった。須影の八坂神社もその一つである。
慶應4年(1868)、明治政府から神仏判然令、いわゆる神仏分離令が発せられ、祇園牛頭天王社は八坂神社と改称され、祭神も素素戔嗚尊となった。
それに伴い、全国の牛頭天王社も八坂神社と改称され、祭神も素素戔嗚尊となっていった。

現在、新型コロナウイルス感染防止としてアマビエが話題となっている。
京都大学所蔵の木判版画「肥後国海中の怪」によると、弘化3年(1846)4月中旬、肥後国(熊本県)の海に夜ごとに光り物が出るので、土地の役人がおもむいたところ、アマビエと名乗るものが出現し、「当年より6ケ年間は諸国で豊作が続く。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写した絵を人々に見せよ。」と告げ、海の中へ帰って行った。

アマビエブームは、過去2回あったという。
1回目は、安政5年(1858)に米国艦隊ミシシッピ号の長崎入港を機に流行したコレラの時で、疫病という認識の無い江戸の庶民はお札や蒔絵に祈るしかなかった。
2回目は、明治15年(1882)、この時もコレラが流行し、この時は東京の絵草紙屋で「厄除けのお守り」として販売されたとある。
身近な八坂神社も疫病除けの神様であることを忘れてはならない。